北京の地下鉄

始めに

2008年頃、日本に留学していた北京人が、北京の地下鉄の料金が安いことを著者に教えてくれました。北京の端から端まで乗っても2元(当時30円くらい)しかかからないということでした。2014年の11月までは、この2元という驚異的な地下鉄料金は変わりませんでした。2014年北京で過ごしていた著者は、料金が2元のうちに各地下鉄の終着駅まで行きまくりました。

北京の地下鉄の歴史
1960年代に天安門を中心にして東西に延びる1号線と、東京の山手線のように中心部を周回する2号線ができました。北京オリンピックの開催が決定すると、オリンピック会場を取り囲むように13号線が2002年に完成しました。オリンピック開催後も建設は続き、現在は17の地下鉄のラインが運航しています。

地下鉄のトイレ
著者が2009年に初めて北京を訪れた時は、地下鉄のトイレの清掃の面がまだ不十分な印象でした。多くの人が利用するため、汚れがひどく尿石で便器の色がかなり変色していました。その後清掃員が増員されて、今では尿石の黄ばみは消えています。また、当時は備え付けのトイレットペーパーはありませんでしたが、2.3年前から、多くの地下鉄の駅でトイレットペーパーが提供されるようになりました。人が多いため紙の消費量はかなりなものだと思いますが、清掃員の人達が、頑張って補充してくれるので助かります。以前に比べて、個人の携帯用ポケットティッシュを使わなくて済むようになってきました。

地下鉄の歌手や物乞い
地下鉄に乗っていると、乗務員に気をつけながら、車両から車両へギター伴奏で歌ったり、子供を抱えて寄付を求めたりする人がいます。違法なのですが、そういうことをする人を咎めたりする乗客を見たことはありません。お金をあげている人もよく見かけます。

乗車口の2重扉
人数が多いですから、人に押されてプラットホームに落ちないためなのかもしれませんが、多くの地下鉄のプラットフォームには乗車口にガラスの自動ドアのようなものがあります。電車の扉が開くタイミングで、同時にそのガラスの扉も開きます。それから、電車に乗ったり下りたりします。

2014年11月から料金改正
距離によって料金が変わるようになりました。最低料金は3元(6キロまで)です。参考までに、6-12キロは4元、12-32キロは10キロごとに1元追加、32キロ以上は20キロごとに1元追加です。環状6号線以内の移動なら、だいたい7元くらいです。

終わりに
ある程度都市ができてから路線スペースを確保しているので、なかなか難しいところもありますが、それでも、地下鉄は、東西、南北に碁盤の目のように建設されています。縦横にクロスする地下鉄の路線図を見ると、著者は長安の都の大通りを連想します。これから、まだまだ必要な大通りの建設が続きそうです。

kiyoちゃん「絵と歌で覚える中国語」延びる地下鉄
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