中国のお琴

はじめに

中国のお琴をご覧になったことがありますか?一見日本のお琴を短くして 少し幅を広げたような楽器のようですが 弦の張り方などを観察してみると お琴というより グランドピアノの中身を取り出したような様相です。

名前は?
揚琴(ようきん)または洋琴(ようきん)といいます。

どうやって演奏するの?
他の楽器の伴奏として演奏する場合は 日本の琴のように 指に爪をつけて 爪で弦をひっかけて音を出します。しかし独奏もしくはメインで演奏する場合は違います。2本の竹のバチでちょうど木琴の演奏のように弦をたたいて音を出します。

どんな音色なの?
弦をたたいて音を出す楽器の代表はなんといってもピアノですが バチでたたく揚琴の音はちょうどピアノと琴の中間のような音色です。そしてバチを使用することにより 爪で演奏するには難しいテクニックの演奏が可能となります。それで早いスケールの演奏をドア越しに聞いてみると 「あれ ピアノかな?」と思うことがあります。

どんな演奏なの?
たとえばピアノの場合は左手で伴奏をして 右手でメロディーを演奏したりしますが 揚琴でも同じような演奏が可能です。和音は爪を使った琴の奏法でも可能は可能ですが その奏法では4分音符の奏法が限界かなと思います。 バチを使えば ピアノと同じ16分音符の奏法でも和音演奏が可能です。ピアノは5本の指を使い高い音から 低い音に向かって滑らかなスケール演奏が可能ですね。では2本のバチを使ったスケール演奏はどうかというと これはピアノ演奏にひけをとりません。よく訓練された揚琴奏者の演奏をみると バチの動きが早すぎて目が追いつきません。まさに超絶技巧です。「お見事」の一言に尽きますね。

kiyoちゃん「絵と歌で覚える中国語」演奏拝見
歌詞と発音のポイントはこちら→http://kiyochanpetitchinese.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

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