北京の朝食

はじめに


中国では、特に出稼ぎ労働者など、朝ご飯を自宅で作るより、外食もしくは、買ってきて家で食べる人が多いです。(もともと北京に家のある人や健康に気をつけている人は自宅で作ります。)たしかに、材料を買って調理するよりは、外食は、安くて簡単です。特に、冬寒い北京では、温かいものが食べたいですから、出来たてをいただくという習慣があり、日本のオニギリやお弁当とは当然違った食文化があります。

お薦め3選

シャオロンパオズ
小籠包子は、日本でもおなじみですね。中国では書いて字のごとく、ミニサイズの肉まんが10個ほど入った小さい蒸籠で、蒸して売っています。これで、4元くらい(100円弱)です。これに、醤油と、好みでラー油と酢をつけていただきます。

豆腐脳
これは、鍋で作った柔らか目の豆腐を、どんぶりに入れ、上から、醤油ベースのトロッとした餡をかけた料理です。イメージとしては、日本の揚げ出し豆腐の豆腐が揚げていない状態と言う感じです。名前がちょっとグロテスクですね。たしかに、器に盛り付けた餡かけ豆腐は、脳に似ているかもしれません。名前はさておき、食感は、日本人の好きな茶碗蒸しのように柔らかいので、食欲のない朝でも、おいしくいただける一品です。2元くらい(50円弱)。

煮卵
これは、卵を醤油で煮たシンプルなメニューですが、なかなか美味しいです。近所の主婦が、朝これだけを買いに来たりします。醤油がよく沁みこんだほうがよければ、「塩辛いの(シエンタ)」と言えば、醤油の色がよくついた卵を選んでくれます。1個1元くらい(20円弱)です。


他には?
中国人の朝食に欠かせないのが、お粥です。あたたかいお粥をすすりながら、小麦粉で作った餅を食べている光景をよく目にします。お粥も餅も両方穀物なんだけど、なぜか一緒に食べる習慣です。店には、無料の漬物が置いてあるところもあり、この漬物とお粥と餅で、簡単に朝食を済ませる人も多いです。お粥は、基本の白ご飯か、もしくは、少し豆の入ったものなら1元くらい(20円弱)です。餅も1元~3元くらい(20円から50円いろいろな種類によって値段が異なる)です。

おわりに
日本に留学に来たある中国人留学生の実家には、コンロを置いてないそうです。忙しくて料理を作る暇がないというのが、一番の理由ですが、次の理由として外食が便利だからということでした。そういう家庭は少ないかもしれませんが、出稼ぎで、北京を訪れた田舎の季節労働者は、キッチンがない部屋に住んでも全然問題なさそうです。北京に観光に来られたら、衛生的な店を選んで、庶民の朝食を試してみるのもいいかもしれません!

動画「kiyoちゃん 絵と歌で覚える中国語」朝食を食べよう
発音のワンポイントはこちら→http://kiyochanpetitchinese.blogspot.jp/2014/01/blog-post.html






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