北京の人は鍋が好き

始めに



日本人は、季節感を生活に反映させるのが好きです。食べ物に関しても、同じで、暑い時には、冷たいもの、寒い時には温かいものを好んで食べます。中国人は、基本的には、暖かい食べ物を好みます。客をもてなすときも、温かいものを提供するのが礼儀です。そういう文化と関係があると思いますが、北京の人達は、季節にかかわりなく鍋を食べます。

鍋屋は1年中人気
 ショッピングモールで、飲食店が立ち並ぶ中で、1年中お客さんが多いのが、鍋店です。スープと食材を単品でオーダーする店が一般的ですが、回転鍋店もあります。

回転鍋店
 日本の回転寿司と客席の作りは似ています。レーンの上に、いろいろな食材を乗せて回し、お客さんはそこから好きな食材をとって個人用の鍋に入れて食べます。食材は野菜や肉を切ったもので大きさがマチマチなので、寿司と違い、1つ1つ皿に載せて清算するわけにいきません。たいていは30元~50元の食べ放題です。

四川の辛い鍋の素
 以前、とても辛い鍋を食べるのが好きな中国人女性に会ったことがあります。彼女が四川鍋が好きな理由は、美容と関係があるからでした。彼女曰く、「中国で、一番美人が多いのは四川です。どうしてかというと辛い鍋を食べると、汗と一緒に、体の有害物質が体外に排出されるので、体がキレイになるから」とのことでした。著者も、四川鍋の素を購入し、実験してみました。たしかに、この鍋を食べるととても汗をかきます。

可愛いプチおでん
 なんでもビッグサイズが好きな中国ですが、練り物に関しては、ミニサイズです。たいていのスーパーで、いろいろな種類の量り売りのおでんを購入できます。肉団子、魚団子、中に餡子の入ったものや、餃子の形のものなどバラエティーに富んでいます。好みで鍋に加えると美味しさがアップします。日本のおでんと同じようなサイズのものは、コンビニや屋台で購入できます。

おわりに
 中国は日本と比べて寒いですから、体を冷やさないように暖かいものを食べるのは理にかなっていると思います。それと、中国人はコミュニケーションをとても大切にしていますから、会話しながら食べることのできる鍋は都合がいいのかもしれません。もし、中国の人が調理した料理でもてなして下さる場合は、温かい食べ物をお客さんに出すことが礼儀ですから、もっぱら台所で調理をして、会話をするのは難しいです。それと、誤解があるといけないので、付け加えますが、中国には、冷麺や、涼菜というサラダもあり、それも1年中食べています。ただ、鍋は年間通して人気があるということをお伝えしたかったです。

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