北京 中華民族園 

はじめに見てね(=^・^=)

 オリンピック公園の近くを歩いている時に、世界的に有名な某テーマパークのような建造物が見えました。これはいったいなんだろうと思い、入口を探して尋ねてみると、この施設は中国の56の民族の暮らしや文化の集大成のテーマパークだということが分かりました。各部族が建築に携わったらしいということを聞きましたので日を改めて見物してみました。

北園に南方部族、南園に北方部族
 北園と南園があり、その2つを橋でつないで行き来できるようにしています。厳密に分かれているわけではありませんが、北園にはチベット族から始まって、雲南省など南方少数民族の建造物が多いです。南園では、モンゴル族ウイグル族など北方民族を中心に紹介しています。

56の民族
 中国56民族の中にはタイ族朝鮮族ロシア族カザフ族というのも含まれています。世界各国にチャイナタウンがあるように、中国にもタイ人や朝鮮人やロシア人やカザフスタン人の共同体があるのですね。
 興味深いなと思ったのは、鄂伦春族(オロチョン族)の家で、形は映画で見たアメリカンインディアンの家と全く同じ感じです。調べてみますと、オロチョン族はカムチャッカやサハリンなど中国東北部のツングース系の民族ということです。学生の頃に、中東からやってきたセム族から東洋人が分かれて、その一部がシベリアからアメリカ大陸に渡ったと学んだことがありましたが、確かにその通りなのだなと実感しました。
 高山族という名前があったので、これは山岳地帯の民族かしらと思ったら、実は台湾人のことだそうです。以前著者が台湾を旅行した時、台湾の少数民族の「アミ族」と一緒に踊ったことがありましたが、この少数民族も「高山族」の中に入るようです。

貸衣装あり
 各部族にはそれぞれ博物館があり、民族の文化を紹介しています。たいてい貸し衣装があり、20元くらいで着られます。1つの部族だけでもいろいろなデザインの服があるので、どのデザインがどの部族なのかは、著者には全くわかりませんでした。


景観
 日本の歴史的建造物の中で、高床式の正倉院って有名ですよね。高床は湿気が多い地域で、風通しをよくして、家や物を良い状態に保つ設計です。中国の雲南の少数民族の家のほとんどは、基本この高床式の住居です。地域によって、屋根の素材が、ヤシだったり、竹だったりと違いはありますが、とても似ています。夏に見学すると、涼しげで良いです。湖に沿って建てられた建造物の周りに水田や畑があり、そこに現地の作物が植えられています。民族衣装を着たスタッフと建物、庭などエスニックな景観を楽しむことができます。

おわりに
 北京のテーマパークはたいてい広いので、きっとこの中国民族園も1日では見切れないだろうと思った著者の予想は大当たりでした。北園をじっくり見ながら回っていたら、南園まで見る時間があまりなく、ざっと南園を見て帰って来てしまったので、南園はまたゆっくり来てみたいと思いました。(ちなみに広さは50ヘクタールです。約東京ドーム10個分)
 中国を全て旅行するに越したことはないですが、短時間で56部族の概要を理解するにはこの中華民族園お薦めです。景色だけみるだけでも楽しめるので、月曜日の半額券(民族舞踊なし)を利用するのもいいですよ(=^・^=)

アクセス
地下鉄8号線と10号線の「北土城」徒歩5分
バス 113号 645号 407号 607号 55号が停まります。
住所:北京市朝暘区民族園路1号

入場料
成人 1人90元(毎週月曜日は半額45元 ただし民族舞踊がありません)

開園時間
8:30-18:00

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