北京の前門(チエンメン)大通り

始めに動画見てね(=^ . ^=)♪

他国の文化に追いつこうと頑張っている時は、商品名でも、建築でも異文化のものを取り入れます。しかし、習作を繰り返し実力がついてくると、追いかけているときには目に止めなかった自国の文化の良さに気づくことがあります。北京の天安門広場のすぐ南にある前門大通りという観光スポットにいくと、中国がまさにそういう時期なのではと感じます。


北京レトロの前門
北京の中心部には、今でも昔ながらの街並み「胡同(フートン)」が残っています。街道沿いにグレーの煉瓦を積み重ねた商店が軒を連ねています。このデザインを今風にアレンジして、観光スポットに作った区画が前門大通りです。ちょうど今は中国の国慶節なので、中国の地方からの多くの観光客でにぎわっています。

前門のデザイン
前門の南北に延びるメインストリートには、中国の伝統工芸品店や薬局、酒の博物館などが並んでいます。またその通りには2本の路面電車が走っていて、景観に趣を添えています。メインストリートから左右に何本も路地があり、そこは飲食店街となっています。北京ダックや、串焼き店をはじめ、北京のご当地料理を食べられます。観光地なので、料金は普通の2倍くらい。

中国人の文化が分かる粘土人形
前門区域の東南側に、伝統的な中国人の生活を表現した粘土人形が展示されています。
長いショーウインドーの中にいろいろな場面の情景が3Dで製作されています。一人一人の人形の笑顔がとても印象的。生活を楽しんでいる様子が伝わります。前門に来たら、この粘土人形の作品お薦めです。場所がわからなければ中国人に「北京刘老根大舞台」はどこかと紙に書いて聞いてください。その劇場入口の周りにこの人形が展示されています。

食事は?
前門大通りは、観光客のための施設なので、新しい店が多く値段の割に味はいまいちの印象です。
美味しい料理を食べたいなら、中心部でも本当に歴史のあるレストランで食べるのがお薦め。前門では、羊の串焼きなどスナック程度の料理を楽しむくらいがちょうどいいかもしれません。

前門大通りのいいところは?
天安門や故宮に近いので観光しやすいことと、中国の街並みをバックにして記念写真を撮るのには、とてもナイスビュースポットです。ほとんど歩行者天国のようなメインストリートで、警笛を鳴らしながら人込みの中を進んでいく路面電車などとても中国らしい風景をみることもできます。

終わりに
北京の街にかつてたくさん存在していた「平房ピンファン」という平屋の建物は、今どんどん取り壊されビルの建設が進んでいます。首都を美しく整えたいという意気込みが伝わってきます。そんな中でも、北京の中心部の故宮の周りでは、中国の伝統的な文化を美しく残そうとしています。近代化が進むとはいえ、自国の文化も大切にしています。北京観光のときは、前門大通りも見学してみてくださいね。

アクセス
地下鉄1号線「前門」下車、南に向かって少し歩くと前門大通りです。







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