北京景山公園

始めに




北京に来たばかりの頃、中国人の女の子に北京の観光お勧めスポットを尋ねたことがあります。
彼女が薦めた場所の一つが景山公園です。景山公園の何がいいかと聞くと、「故宮の全景が見れるから」と教えてくれました。彼女のいうには、景山は故宮の北側の丘で、その丘の頂上からの故宮の眺めはとても綺麗だとのことです。以前著者は故宮に行ったことはありましたが、このたびは景山公園から故宮を見てみることにしました。

牡丹祭り
景山公園から故宮を見るつもりで出かけたのですが、たまたま行った時が牡丹の季節で、園内にたくさんの美しい牡丹の花が咲いていました。著者は全然知らなかったのですが、この景山公園の牡丹園はとても有名らしく、種類や株数がとても多いです。多くの地域ではバラを好み人が多いですが、中国人はバラよりもむしろ牡丹の花を好むようです。バラに比べて牡丹の花は大きいので、存在感があります。

立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
日本の昔の言葉で、美しい女性を表すのに、この3つの花が挙げられました。著者にとって百合はすぐ見分けがつくのですが、牡丹とシャクヤクの見分け方というのが、わかりませんでした。花はとても似ています。景山公園には牡丹だけでなくシャクヤク園もあります。この機会に違いを調べてみました。
わかったことは、以下の3点です。
①シャクヤクは牡丹の時期の終わり頃に咲き始めること
②シャクヤクの花は牡丹にくらべて小さめであること
③葉の形が違うこと

公園の中でのパフォーマンス
北京のどこの公園でも歌やダンスのパフォーマンスを見かけるのですが、景山公園は老北京の中心に位置するだけあって、ここでは京劇のパフォーマンスをよく見かけます。とにかく京劇が好きで、衣装まで自作で準備した男女が、演技を披露してくれています。技術はともあれ、一生懸命練習した成果を多くの観光客の前で披露できて本当に楽しそうです。観客もとても暖かく見守っています。

いざ登山
花やダンスをひととおり鑑賞してから、本命の故宮全景ビューのために公園中央に位置する丘を登ることにしました。階段で登れます。上に登っていくごとに、木々の間から南に面する故宮の景色がだんだん広がっていきます。頂上まで着くと、その地点は故宮の北門を見下ろすちょうど真北の場所となります。霧のない日は、たしかに故宮全景をここから鑑賞できます。

貸衣装で記念写真
こちらに清朝の貸衣装店があって、それを着て故宮をバックに記念写真を撮ることもできます。

入場料
普段は2元ですが、牡丹祭りのときは10元でした。でも、牡丹祭りの期間でも、牡丹の花が早咲きで、期間中でも花が盛りを過ぎると、2元で入場できます。そのあたりは牡丹を楽しみに来る入場者に配慮が払われています。

終わりに
景山は故宮を見るのにあまりにもナイスビューポイント過ぎるので、この丘は人工的に制作したのではないかと思い、調べてみたら、やはりそのようでした。もし、景山公園に行くなら、お薦めは、寒くも暑くもなく、牡丹が綺麗な牡丹祭りの時期(4.5月)です。この時期にくれば、中国人が大切にしている2つの物、故宮と牡丹の花どちらも鑑賞できます。

アクセス
地下鉄2号線の积水潭(ジーシュェイタン) 下車。そこから、100メートルほど東に歩いたところの德胜门(ダーシェンメン)バス停から市営バス5番に乗り、景山后街バス停で下車。歩いて100メートルくらいに景山公園西門の入口有。

kiyoちゃん「絵と歌で覚える中国語」景山から故宮を眺める
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