私が初めて中国語のラジオ講座を聞いた時に紹介されていたのが、北京の798でした。若手の芸術家が集まり、その区域一体がアートになっているとのことでした。一度行ってみたいと思っていましたが、今回やっと念願叶い鑑賞してきました。
60周年記念 798
工場として使用されなくなってからは、賃料が安いこともあり若手芸術家たちが自分のアトリエとして使用しはじめました。その当時は駆け出しだった若手芸術家も今では壮年です。伝統的は中国芸術ではない彼らの芸術センスも国際的に認められ、100を超える国家主席が訪れる芸術スポットとなりました。
798の芸術ってどんな感じ?
以前著者がパリのルーブル美術館に行ったとき、作品がありすぎてとてもツアーの半日などでは見切れなかった経験がありますが、ここの798も同じです。広い敷地の中に大勢の芸術家達がそれぞれのアトリエや展示場を開設しているので、じっくり見ていたら全部みるだけでも1カ月くらいかかりそうです。西欧で修業しヨーロッパのエッセンスを作風に取り込んだ中国人の画家の作品、逆に中国の文化を作風に取り込んだ海外芸術家の作品など中国人だけではなく、外国籍の作品も多いです。地球人の芸術センスが融合していて本当に面白いです。著者は2日かけて回りました。人間が持っている様々な発想と美的感覚は無限だなとつくづく感じました。
798エリアの広さは?
車が通れるくらいの道路3.4本分×3.4本分という大きな碁盤のような区画の中が798のスペースです。結構広いので歩いて回るのに体力を必要とします。途中にオシャレなカフェがいくつもあるので、そこで少しお茶を飲んで休憩しながらボチボチ歩くのがオススメです。道の脇にも彫刻やオブジェがあるので、ゆっくり散歩しながら楽しめます。798に入場する費用は?
798のスペース自体は無料なので、街を歩く感覚で入場できます。入場というと語弊があります。どこからがその区画かよくわからないくらい、周りのオフィスビル群に溶け込んでいます。各アトリエによってオーナーが個別に入場料を取る場合もあります。でもそんなに高くなくて、だいたい5-10元です。60周年記念で、メイン通りに共同で展示していた著名なアーチスト達の展示は60元でした。アトリエと隣接して作品を販売しているショップもたくさんあります。お気に入りのアーチストのオブジェやポストカードなどを購入できます。
北京 798 まとめ
もともと中国には墨絵や玉石の彫刻を始め数々の伝統芸術があります。今でもそのジャンルの芸術家たちの作品は、国家級の博物館などで展示されています。798はそんな層の厚いオーソドックスな芸術とは異色なものとして始まり、初めはいろいろ苦労もあったとは思います。今ではその努力も報われ国内外から高く評価されるようになってよかったです。798は多くの中国の若者に新鮮な芸術センスを伝える場所として大切な役目を果たしてきたと思います。時代は変わり、現代の子供たちは自分の活動の拠点を中国だけではなく海外とすることができるようになりました。多くの中国の若手芸術家が海外で活躍できる時代です。そんな中国人たちを刺激してきた798に足を運んでドイツレトロの中に光る芸術作品を堪能してくださいね(=^・^=)
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